2011年1月22日土曜日

自ら体験、小正月行事 大船渡ガイドの会

(岩手日報 1月13日)

大船渡市の市民ガイド「椿の里・大船渡ガイドの会」(小川広文会長)は、
働く婦人の家で郷土料理教室を開いた。
地元の小正月行事を、自ら体験しガイドに生かそうと初めて企画。

会員や市民ら20人が、みずき団子やツバキの花をかたどった
団子などを作り、市の施設に寄贈。
参加者は、大船渡市食生活改善推進協議会・郷土料理班
(佐々木紀子班長)の指導の下、みずき団子や伝統菓子の
かまもち、みたらし団子に加え、佐々木班長が考案した
ツバキの花の団子も作製。

佐々木班長らが、「花びらを5枚作って、花の芯を付けて」と
丁寧に指導し、出来上がった紅白2色の花をツバキの枝に飾り付けた。
みずき団子には、三陸らしくスルメイカやアワビの貝殻もつるされた。

ガイドの会は、昨年6月の結成以来、研修を重ねている。
小川会長は、「郷土の行事を実際に体験することで、
ガイドの伝え方も変わってくると思う。
これからも取り組みを広げていきたい」

完成したみずき団子とツバキの花は、市役所とリアスホールに寄贈。
同ホールでは、市立図書館入り口に設置。
同市三陸町越喜来の崎浜地区に伝わる小正月行事の鬼
「たらじがね」も登場し、訪れる人の目を引いていた。

三陸鉄道吉浜駅に、高さ約5mの大きなみずき団子が設置。
下通地区の住民有志らが、約千個の団子を飾り付けた。
同駅の待合室も兼ねる吉浜地区拠点センターのホールいっぱいに
広がった枝に、約20人が色鮮やかな団子を飾り付けた。
スルメイカなど海産物もつるし、豊漁も願った。

吉浜小5年の木川田壮太君、佐々木海登君、
2年の佐々木愛梨さんは、「きれいにできて良かった」と枝を見上げた。

小正月の風習で地域や三鉄を盛り上げようと、住民が5年前から実施。
下通地域公民館長の木川田準一さん(62)は、
「少しでも多くの人に見てほしい」と願う。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110113_11

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