2011年1月17日月曜日

「我慢」の時には活発に セロトニン出す脳の細胞

(2011年1月12日 共同通信社)

欲しい物を得るために我慢している時には、
睡眠や精神活動に関係する脳内物質「セロトニン」を出す
神経細胞の働きが活発になっていることを、
沖縄科学技術研究基盤整備機構のグループがラットの実験で突き止め、
12日付の米科学誌(ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス)に発表。

複雑な心の動きを制御するメカニズムの解明につながる成果。
衝動的な行動を伴う精神疾患の診断や治療、
人間により近いロボットの開発などに応用が期待。

欲しい時に、すぐに出てくる少量の餌か、
しばらく待って出てくる大量の餌のどちらかをラットに選ばせる
過去の研究では、脳内のセロトニンの量が少ないラットは、
すぐに出てくる方をより好むことが示されている。

同機構のグループはこれを踏まえ、セロトニンを出す神経細胞が
集中するラットの中脳の部位に電極を固定。
餌を待っている時の神経活動を記録したところ、
神経細胞がセロトニンを出す頻度は通常の3倍程度にまでなった。

待ちきれずに餌を食べるのを諦める時は、
その直前に、セロトニンを出す頻度が待ち続ける場合の
半分以下になっていることも分かった。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/12/130822/

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