2011年2月14日月曜日

免疫反応抑えるタンパク質 徳島大発見、治療法開発も

(2011年2月8日 共同通信社)

免疫細胞が、体の組織を異物と認識し、攻撃する
自己免疫疾患を抑えるタンパク質を、徳島大と京都大、金沢大の
グループがマウスで突き止め、7日付の米科学誌、
ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・メディシン電子版に発表。

こうした疾患には、1型糖尿病や関節リウマチなどさまざまなものがあり、
徳島大の岡崎拓教授(免疫学)は、
「このタンパク質の機能を強化する薬剤を開発すれば、
治療法開発につながる可能性がある」

タンパク質は「LAG3」。
血中のリンパ球の表面にあり、免疫反応を起こす物質から受ける
刺激を弱める働きを持つ。

グループはこれまでに、リンパ球上のタンパク質「PD1」が、
LAG3と同様の働きをすることを発見。

PD1の遺伝子を欠損したマウスを作製、
心臓の筋肉に炎症が起きる自己免疫性の心筋炎で死んだマウスと
死ななかったものがあった。
死んだマウスは、LAG3を作る遺伝子が変異し、
LAG3タンパク質が不完全で、機能しないことが分かった。

LAG3の遺伝子だけを欠損させても、症状は出ないため、
PD1などほかの物質とともに免疫反応を抑制する。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/2/8/132145/

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