2011年2月19日土曜日

がん不死化抑える遺伝子 鳥取大、治療や再生医療に

(2011年2月14日 共同通信社)

がん細胞が不死化し、増殖し続けるのに必要なテロメラーゼという
酵素の働きを抑制する遺伝子「PITX1」を発見、
鳥取大の久郷裕之准教授らのチームが10日、
米科学誌モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー電子版に掲載。

がんの新しい治療法や診断法の開発のほか、
再生医療で注目される人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用する際に
懸念されるがん化を防ぐのにも役立つと期待。

遺伝子の集合体である染色体の末端には、
テロメアという部分がある。
正常な細胞では、分裂のたびに短くなり、細胞は老化、死滅する。
がん細胞では、テロメラーゼがテロメアの短縮を防ぐため、
がん細胞は増殖し続ける。

チームは、マウスのがん細胞にヒトの染色体を1本ずつ導入し、培養。
5番染色体を導入した細胞では、テロメラーゼの働きが抑えられた。

准教授らは、5番染色体からテロメラーゼを抑制する遺伝子PITX1を特定、
PITX1だけをマウスのがん細胞に導入したところ、
テロメラーゼの抑制が確認。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/2/14/132335/

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