2011年2月15日火曜日

発症解明に手掛かり アルツハイマー病で名大

(2011年2月9日 共同通信社)

アルツハイマー病の発症に関わる遺伝子の移動メカニズムを、
線虫の実験で明らかにしたと、
名古屋大大学院の松本邦弘教授らが、
9日付の米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに発表。

この遺伝子が移動する際に起きる異常で、発症するとみられ、
詳しい発症の仕組みや予防・治療薬開発につながる可能性がある。

原因遺伝子は「APP」と呼ばれ、神経細胞内にある。
細胞中心部と末端の間を行き来し、異常が起きて末端に蓄積されると
脳に染みができ、アルツハイマー病を起こす。

松本教授らは、緑色蛍光タンパク質を使い、
線虫の神経細胞内のAPPの移動を観察。
末端部分で、ダイニンというタンパク質がAPPを載せ、
中心部に運び出していることを突き止めた。

中心部から末端への移動の際は、キネシン1というタンパク質が
「モーター」の役割を果たすことは、既に分かっていた。

線虫と人では、APPやダイニンがほぼ同じ構造をし、
人にも同じメカニズムがあるとみられる。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/2/9/132194/

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