2007年12月12日水曜日

世界最小のクマ、マレーグマが絶滅の危機

(CNN 2007.11.14)

世界で一番小さなクマとして知られるマレーグマが、
森林伐採や密猟のために絶滅の危機に瀕していると、
国際自然保護連合(IUCN)が報告。

マレーグマだけではなく、世界各地に生息する
クマ8種のうち6種が絶滅の危機にさらされている。

マレーグマは、インドからインドネシアにかけての
東南アジアに生息するクマ。
体長は1.2メートルほど、体重は40─54キロほどで、
クマの仲間でも最も小さいことで知られる。
IUCNによると、マレーグマの個体数は過去30年間で30%まで急減し、
現在も同じ速度で減少している。
現在の生息数は、推定で約1万頭。

森林伐採による生息場所の減少のほか、
漢方薬の原料として密猟が絶えないことから、数が減り続けている。
東南アジアで唯一タイだけが、森林伐採と密猟を禁止し、
厳重な取り締まりを行っており、タイにおける生息数は安定している模様。
しかし、それ以外の国では、ほとんど対策が取られていない。

IUCNはマレーグマのほか、北極圏に生息するホッキョクグマや、
アジア各地のツキノワグマ、インドのナマケグマ、南米のメガネグマが、
いずれも絶滅の危機にあると警告、何らかの対策が必要だと訴えている。

一方、北米に広く生息するヒグマやアメリカグマは、絶滅の恐れはないとしている。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200711140028.html

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