2007年12月9日日曜日

アルツハイマー:アミロイド斑の関連物質発見 福島医大

(毎日 12月8日)

アルツハイマー病の原因とされるアミロイド斑(老人斑)を
生じさせる「βセクレターゼ」の活性が、
脳細胞から分泌される「シアロ糖たんぱく質」と関連していることを、
福島県立医科大の橋本康弘教授(生化学)らが発表。
シアロ糖たんぱく質が、アルツハイマー病の早期発見の目安になると期待。

アミロイド斑は、神経毒性の「Aβペプチド」が沈着して生じる。
沈着を引き起こす「βセクレターゼ」の活性度測定が、
アルツハイマー病診断につながることは分かっていた。

しかし、βセクレターゼの活性度の測定は困難。

研究チームは、βセクレターゼが活性化すると、
シアロ糖たんぱく質も増えることをマウス実験で確認。
将来、脳せきずい液でシアロ糖たんぱく質の増加量を測定し、
診断に応用できるという。
βセクレターゼの活性化を防げば、アルツハイマー病の予防につながる。

橋本教授は、「早期発見により、アルツハイマー病の進行を
遅らせることができる。将来的には早期診断と特効薬で、
アルツハイマー病が治るようになるのではないか」。

http://mainichi.jp/select/science/news/20071208k0000m040093000c.html

0 件のコメント: