2007年12月12日水曜日

エコノミー症候群:大半は女性 「トイレ行きたくない」水飲まず--日医大が分析

(毎日 12月2日)

長時間の空の旅などで起きる「肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)」は
女性客に集中的に発生していることが、
日本医科大千葉北総病院など成田空港利用客のデータ分析で分かった。

同病院は、「女性患者には、トイレに行きたくないから水分を取らなかった
という人が多い。水を飲まないのはよくない」。

分析は、94年1月~07年7月、重症の循環器病のため
成田国際空港クリニックから同病院の集中治療室に転送された
旅客72人(男性38人、女性34人、平均年齢59・7歳)を対象。

最も多かったのは、エコノミー症候群で31人。
急性心筋梗塞23人、原因不明の胸痛5人、
うっ血性心不全と不整脈各3人が続く。うち2人は、病院で死亡。

エコノミー症候群の31人のうち、29人は女性。
31人中27人は、帰りの飛行機着陸後に発症。

一方、急性心筋梗塞は23人中20人が男性。
発症時期は、行きの飛行機に乗る前が7人、行きの機内4人、
渡航先滞在中7人で、往路や滞在中が多い。

エコノミー症候群は、長時間同じ姿勢をとることで、
足などにできた血栓が肺の静脈に詰まり、呼吸困難になることも。
女性は更年期を境に、血液が固まりやすくなる。

同病院の畑典武・集中治療部長は、
「肺血栓塞栓症を起こした女性患者の中には、10時間以上
一度もトイレに行かなかった人もいる。
じっとしていれば血流が悪くなるし、脱水状態は血栓ができやすい」。

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2007/12/02/20071202ddm041040095000c.html

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