2008年4月18日金曜日

神経幹細胞をリズムで制御 タンパク質の働き発見

(共同通信社 2008年4月10日)

神経幹細胞からニューロンなどの神経細胞がつくられる際に、
幹細胞内でHes1というタンパク質が、
リズミカルに増減しながらタイミングを制御しているのを
京都大の影山龍一郎教授らがマウス実験で発見、
米科学誌ニューロンに発表。

影山教授は、「このリズムを操作できれば、
実験室内で幹細胞を維持する手法につながる。
再生医療に役立ちそうだ」。

影山教授らは、マウス胎児の脳に含まれる幹細胞を分析し、
Hes1が2~3時間周期で増減を続けていると、
幹細胞が自分のコピーをつくり続けるのを発見。

一方、Hes1が減ってほとんど働かなくなるとニューロンなどに分化。
神経幹細胞は、移植による神経変性疾患などの再生医療に役立つと
期待されるが、体外でほとんど増殖しないのが課題。
影山教授は、「治療用細胞の維持や増殖、分化制御などに応用できる」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=70705

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