2008年4月18日金曜日

「いわて蔵ビール」が世界ブランドへ第一歩

(岩手日日新聞 04/16)

一関市田村町の世嬉の一酒造(佐藤晄僖社長)は、
同社が製造した地ビールを米国で販売。
「地域の人が誇れるビールに」、という思いから5年がかりで輸出。
15日には横浜港に向けて初出荷し、
「いわて蔵ビール」が世界のブランドとなる第一歩を踏み出した。

同社は、国内外の品評会に地ビールを出品し、入賞経験もあるが、
本場の欧州や米国の人たちにも評価されるようなビール造りを目指す。
「世界で売っているビールと、地元の人が自慢できるものにしたい」と
輸出について5年ほど前から構想を練り、厳しいラベル審査などを経て
晴れて輸出が正式に決まった。

地ビールメーカーでは、新潟県の「エチゴビール」や、
茨城県の「常陸野ネストビール」が輸出。
輸出先は、「ビールの本場にしたい」とドイツ、英国、米国を視野に入れ、
特に地ビール造りが盛んな米国をターゲット。

第1回の輸出ビールに選んだのは、
「岩手の食材を使ったものにしたかった」という思いから、
広田湾産のカキを使い醸造した黒ビール「オイスタースタウト」。

輸出に向けては、数カ月間冷蔵させなければならないため、
品質を安定させることに気を配った。
第1弾は、1ケース24本入りで12ケースを出荷。
日本酒を輸出している商社を介し、横浜の税関を経て海路で
米国カリフォルニア州に運ばれる。

同州の酒販店などで5月ごろから販売される予定。
今後も定期的に輸出するといい、醸造責任者の佐藤航さん(36)は
「できるだけ日本らしいものを提供したい」と
オイスタースタウトに続くビールも検討。

「次は英国輸出を目指したい」と夢を膨らませる佐藤さんは、
「自慢できるビールにするための第一歩。
いつか米国に行って輸出したビールを買って飲みたい」。

http://www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/item_5267.html

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