2008年4月16日水曜日

気仙地域振興協議会「WeLove気仙」開催

(東海新報 4月13日)

陸前高田市と住田町の青年らでつくる気仙地域振興協議会
WeLove気仙」は、住田町農林会館で勉強会を開催。
グリーンツーリズム(GT)先進地、遠野市のNPO法人
遠野山・里・暮らしネットワーク」副会長の菊池新一さんを講師に、
気仙型GTのあり方を探った。

同協議会は、官民一体となって自然豊かな気仙の魅力を発信しようと
今年3月、陸前高田青年会議所(戸羽幸輝理事長)の呼びかけで設立。
両市町の青年団体や行政、農家などから21人が出席、
戸羽理事長は、「講演を気仙らしいまちづくりのヒントとしてほしい」。

講師の菊池さんは、元遠野市職員で道の駅「遠野風の丘」の
立ち上げに携わるなどした。
退職後は地域づくり活動に努めており、GT受け入れも推進。
民泊と農作業体験を合わせた遠野型GTについて紹介。
取り組みは、平成7年から始まり、いまでは400人規模の修学旅行を
受け入れることもあるといい、モデルケースとして全国から注目。

菊池さんは、「最大の目的は、住民が自分の地域に誇りを持ち、
後世に伝えること」。
105件が登録している民泊受け入れの体制づくり、
陸前高田自動車学校(田村満社長)と連携したGT型合宿教習など説明。
一番大切なのは、もてなす心。
受け入れ側に無理せず楽しむ気持ちがあれば、
来る側も気兼ねなく楽しめる」と持論を展開。

結びに、「風呂はずっと入っていると、ぬるく感じる。
そこに新しい人が入ってきて『気持ちいい』と言うことで、
すでに入っていた人たちも気持ちいい温度であることに改めて気付く」、
都市部の人たちとの連携の必要性を訴えた。

出席者たちは、時折メモをとりながら熱心に聴講。
活発な質疑も交わし、気仙型GT確立に向けたヒントに。
協議会では今後、GTツアーの商品化などにも取り組み、
地域振興の起爆剤としたい考え。

http://www.tohkaishimpo.com/

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