2008年5月5日月曜日

カンボジアで農村振興視察 不来方高の鷹觜教諭

(岩手日報 4月27日)

矢巾町の不来方高外国語学系フランス語コースの鷹觜洋子教諭は、
特定非営利活動法人(NPO法人)国際ボランティアセンター山形
(IVY、山形市)がカンボジアで進める農村支援事業の視察に参加。

IVYは、出稼ぎの男性に代わり、女性が主体で行う
同国南東部の有機野菜の共同生産・出荷を支援。
鷹觜教諭は、「事業は順調に推移し、収入の安定化につながっている。
現地で見たことを生徒たちに伝えたい」。

鷹觜教諭は3月下旬に7日間、同国南東部スバイリエン州を訪れた。
視察団は8人で、本県からは鷹觜教諭だけが参加。
同州は多くの男性が出稼ぎし、女性が稲作から家畜の世話までを担う。
IVYは、女性が農業技術を学び、生活を向上させるため、
組合の組織化を後押し。

昨年から、組合を基盤に有機野菜を共同で生産・出荷する
農村振興プロジェクトを開始。
同国の野菜は約7割がベトナム産だが、農薬や化学肥料を使わない
地元産の需要が高い。
女性組合の野菜はやや高値だが、新鮮さと安全性で評価が高まっている。

鷹觜教諭は、「女性たちの意識が向上し、組合が余剰米を備蓄するように
なるなど、支援事業の効果が出ている」。

視察には、国際援助がどう動いているのか、現地で実際に見るために参加。
「地雷や不発弾除去、汚水対策に行動する日本人に会った。
資金援助だけでなく、現地で行動する重要性を知った」。

鷹觜教諭は、国際理解教育に取り組む本県の教員団体
「海外経験・素材を広める教師の輪」を主宰。
「生徒の多くは国際援助に興味を持っている。
自分の経験を伝え、いい形で導くことができれば」。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080427_10

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