2008年5月5日月曜日

抗酸化の仕組み、「古細菌」で発見…産業技術総研と阪大

(読売新聞 4月22日)

地球上で初めて酸素呼吸をした生命に最も近い「古細菌」の持つ
新しい抗酸化たんぱく質の仕組みを、
産業技術総合研究所の中村努主任研究員と大阪大の研究チームが突き止めた。
がんや肌のダメージなどを引き起こす活性酸素を無害化しており、
がんや老化を防止する薬品への応用が期待。

過酸化水素などの活性酸素は、DNAに傷を付けるなどの害を及ぼす。
生物は、抗酸化たんぱく質を持ち、活性酸素から酸素を奪い、
水など無害なものにする仕組みを持っている。

チームは、90度の高温でも生息できる古細菌に着目。
この細菌の抗酸化たんぱく質を、
大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)で観察。

その結果、これまでわかっていた仕組みとは違い、
過酸化水素を水にする過程で、このたんぱく質を構成する
「ヒスチジン」というアミノ酸がかかわっていた。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080422-OYT1T00872.htm

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