2008年5月9日金曜日

飲酒と喫煙はアルツハイマー病の早期発症を促進

(WebMD Medical News 4月16日)

1日1箱以上のタバコを吸う人は、そうでない人よりも数年早く
アルツハイマー病を発症し、大量の飲酒はリスクをさらに上昇。
喫煙と飲酒が、予防可能な最も重要なアルツハイマー病の
リスク因子であることを示している。

マウント・シナイ医療センターのRanjan Duaraは、
大量の飲酒と大量の喫煙が重なると
アルツハイマー病が早期発症することを確認。
「発症を5年間遅らせることができれば、アルツハイマー病患者の
総数は50%近く減少すると予想」。

「大量の喫煙と飲酒を抑制または排除できれば、
アルツハイマー病の発症を大幅に遅らせ、いずれかの時点で
アルツハイマー病の患者数を減らすことが可能」。

Duara博士の研究は、60歳以上のアルツハイマー病の
「疑い(possible)例」または「ほぼ確実(probable)例」である938例を対象。
患者の飲酒と喫煙に関する情報は、家族から入手。
大量の喫煙は、1日1箱以上のタバコの喫煙と定義。
大量の飲酒は、1日3杯以上の飲酒と定義。

アルツハイマー病のリスクを上昇させるアポリポタンパクE-4(ApoE-4)
遺伝子変異をもつかどうかによって、被験者をグループ分け。

◆研究結果:
大量飲酒者は、そうでない人よりも4.8年間早くアルツハイマー病を発症。
大量喫煙者は、2.3年間早くアルツハイマー病を発症。
遺伝子変異によって、発症年齢が3歳若くなった。
3つのすべてのリスク因子をもつ人は、8.5年間早くアルツハイマー病を発症。

アルツハイマー病は進行性かつ不治の脳疾患であり、
記憶および学習能力に影響する知能の低下をもたらす。
米国アルツハイマー病協会によれば、
約500万人の米国人がアルツハイマー病に罹患。
米国のベビーブーム世代が老後を迎える近い将来、患者数の急増が懸念。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=71775

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