2010年9月28日火曜日

政府・IT戦略本部/「どこでもMY病院」実現へ作業班

(2010年9月17日 Japan Medicine(じほう))

政府の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部
(IT戦略本部)は、「新成長戦略」に盛り込まれた
「どこでもMY病院」構想などの実現に向け、
「医療情報化に関するタスクフォース」
(主査=小倉真治・岐阜大大学院教授)を設置。

具体事例のヒアリングや省庁での検討状況などについて
聞き取りを行い、来年2月には方向性を取りまとめる。

◆新成長戦略の具体化検討 識者7人で構成

IT戦略本部は、「新たな情報通信技術戦略」で、
「地域の絆の再生」として、過去の診療情報に基づいた医療を
全国で受けられる「どこでもMY病院」構想などの
医療の情報化策を明記。

これらは、新成長戦略にも盛り込まれた。
タスクフォースは、学識経験者ら7人で構成し、新成長戦略に
盛り込まれた医療情報化策について、調査・検討を行う。
検討結果は、各省庁の副大臣級で組織する企画委員会に報告。

主に議論、調査を行うのは、
・「どこでもMY病院」(自己医療・健康情報活用サービス)構想の実現、
・シームレスな地域連携医療の実現、
・レセプト情報などの活用による医療の効率化、
・医療情報データベースの活用による医薬品等安全対策の推進、
の4項目。

「どこでもMY病院」構想の具体的な検討課題には、
<1>医療・健康情報の帰属と取り扱い、
<2>自己医療・健康情報活用サービスの運営主体、
<3>医療・健康情報の電子化方策、
<4>医療機関から個人への電子情報の提供形態、
<5>情報に応じた適切なセキュリティーレベル。

新成長戦略では、「2010年度中に結論を得る」とし、議論を急ぐ。

◆地域医療支援病院を中心に IT連携も

「シームレスな地域連携医療の実現」は、
情報通信技術を活用した地域連携クリティカルパスの策定や、
医療施設から介護施設までのデータ共用を可能にする体制を
各地に構築することが目的。

地域医療支援病院を中心に、ITを活用した連携体制を組む。
対象疾病は、生活習慣病などを想定。

検討項目として、
<1>2次医療圏を基本とした地域連携ネットワークで
取り組む対象疾病、
<2>在宅での医療と介護の共有すべき情報、
<3>2次医療圏を超えた地域連携ネットワーク、
<4>遠隔医療の推進に関する進捗状況、
<5>死亡時画像診断(Ai)の推進に関する進捗状況。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/9/17/125795/

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