2010年9月28日火曜日

血液作る細胞の司令塔 京大、再生医療に応用も

(2010年9月17日 共同通信社)

赤血球や白血球のもとになる造血幹細胞の維持や
増殖を調節する司令塔の役割を果たす細胞を、
京都大の長沢丘司教授(免疫学)らのチームが突き止め、
16日付の米科学誌イミュニティーに発表。

造血幹細胞を維持するための細胞(ニッチ)の正体は、
免疫学では長年の謎。

長沢教授は、「司令塔役の細胞を取り出して培養することができれば、
造血幹細胞を増殖するなど、再生医療や、薬の開発に
役立てられる可能性がある」

造血幹細胞が増殖するには、CXCL12と呼ばれる
タンパク質が必要で、チームは造血幹細胞が
このタンパク質を多く出す「CAR細胞」の突起部分に付着し、
未分化な状態で維持されていることに着目。

実験でマウスのCAR細胞を取り除くと、
造血幹細胞の分化が進み、2日間で造血幹細胞が約半分まで減少。
赤血球やリンパ球も大きく減ったため、
この細胞が造血幹細胞の増殖や免疫細胞を作る
司令塔となっている。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/9/17/125734/

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