2010年9月26日日曜日

プロレスで古里元気に 一関・厳美出身の佐々木さん

(岩手日報 9月10日)

一関市出身のプロレスラー佐々木貴さん(35)は、
昨年秋に自ら旗揚げした「プロレスリングFREEDOMS」の
一関大会を初開催。

08年、岩手・宮城内陸地震を機に、古里への思いを一層強くし、
「多くの人を一関に呼び盛り上げたい」と意気込む。
レスラーの道に大反対した母光枝さん(61)も、
今は心強い応援団となり、当日はおにぎりを握り駆け付ける。

一関大会は、市総合体育館ユードームで開かれる。
奥州市前沢区出身の石川修司さん(34)や
ザ・グレート・サスケさんも登場。

佐々木さんは、昨年まで所属していた団体が活動休止し、
フリーダムスを設立。
同団体の東北での興行は、今回が初めて。

大学在学中に、総合格闘技とプロレスを始めた。
レスラーとしてプロデビューし、14年目。
小さなころからの夢だったが、父一男さん(64)と母光枝さんは、
「大学に入ったのだから、会社員や公務員になってほしかった。
大反対だった」と振り返る。

一関での興行は、岩手・宮城内陸地震がきっかけ。
実家周辺の被害も大きく、頻繁に帰郷し、倒れた墓石を直した。
避難所にも顔を出し、苦境に耐える友人知人の様子を
目の当たりにした。

本寺小で児童会長、本寺中、一関二高時代に生徒会長も務め、
責任感が強い佐々木さん。
「古里のために、何かできないか?」
自問自答を繰り返し、「プロレスしかない」と決めた。
地震の年の12月、同市内でチャリティープロレスを開催。

今回の一関大会は、佐々木さんにとって3度目の地元マット。
光枝さんは、過去2度とも選手やスタッフにおにぎりを握った。
「反対していたのに、おかしいよね。
今度は、60個は握ろう」とほほ笑む。

午後2時半開場、試合開始は同3時で6試合予定。
問い合わせは、一関PRセンター(0191・25・4920)、
FREEDOMS(03・3353・5985)へ。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100910_4

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