2010年11月9日火曜日

筋収縮タンパクの構造解明 がん研究に貢献も

(2010年11月1日 共同通信社)

体の中で筋肉の収縮などにかかわる、幅わずか10nmの
繊維状タンパク質「アクチン繊維」の構造を、
電子顕微鏡で明らかにすることに、
大阪大の藤井高志特任研究員らのチームが成功、
英科学誌ネイチャー電子版に掲載。

チームの難波啓一教授(生物物理学)は、
「筋肉や神経など、生体内で重要な働きをしているアクチン繊維の
構造を、原子レベルで明らかにできた。
アクチンは、がんなど細胞の形が変化する病気にもかかわっており、
これらの研究にも貢献できる」

アクチン繊維は、タンパク質の一種アクチンがらせん状に
連なってできており、細胞の中で伸びたり縮んだりすることで、
細胞の運動や形を調節。

チームは、ウサギの筋肉から採取したアクチン繊維を、
液体ヘリウムでマイナス220度まで冷やして凍らせ、
電子顕微鏡で詳細に解析。
単体のアクチンを構成する四つの部位の向きや構造が、
繊維状になると大きく変化していることが分かった。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/11/1/127724/

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