2010年11月11日木曜日

笑顔と怒り顔で異なる赤ちゃんの脳反応

(サイエンスポータル 2010年11月8日)

生後6~7カ月の赤ちゃんは、笑い顔を見ると脳の左側頭部、
怒り顔に対しては右側頭部で、脳反応の増加が見られることが、
中央大学と生理学研究所の研究グループによって確認。

中央大学研究開発機構の山口真美・教授、仲渡江美・研究員と
自然科学研究機構・生理学研究所の柿木隆介・教授らによる
研究手法は、脳内のヘモグロビン量の変化を計測することで、
脳反応を見る方法で、近赤外分光法と呼ばれる。

生後6~7カ月の乳児の顔認知能力を調べたところ、
笑顔に対しては脳反応の増加がゆっくりと長続きするのに、
怒り顔に対しては急速に低下することも確かめられた。

笑顔は、人に喜びの情報を伝えるので、脳の活動が継続し、
警告や危険を示す情報を伝える怒り顔に対しては、
次に行動を移す必要があるため、増加した脳の活動が
急速に低下していくと考えられる。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/1011/1011081.html

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