2010年11月10日水曜日

日ごろの姿勢に注意し予防 腰痛/2

(2010年11月2日 毎日新聞社)

ぎっくり腰がくせになると、そのうち手術が必要なほど
重症になってしまうのではないかと心配。
谷諭・東京慈恵会医科大教授(脳神経外科)は、
「腰痛の約85%は、体を休ませれば自然に治る」

手術など専門的治療が必要になるのは、骨や神経に異常がある場合、
ぎっくり腰は、一般的に背骨や腰の骨にある筋肉のこり(緊張)で、
ねんざのようなもの。
加齢による腰骨の関節の老化(軟骨の水分の減少)や、
精神的ストレスによる自律神経の乱れで、
腰周辺の血流が悪くなって起きることもある。

腰痛の防止には、運動に加え、日常の姿勢が重要。
就寝時、体が沈みこむような柔らかいベッドは避ける。
硬すぎる床もよくない。
あおむけで寝るとき、足のひざの下にクッションや重ねたタオルなどを置くと、
腰の筋肉への負担が軽くなる。

立っているときの姿勢で一番よくないのは、猫背。
「あごを引いて首をまっすぐにし、おなかをぎゅっと引きしめる格好、
社交ダンスをするときのような姿勢がよい」と谷教授。
女性の場合、ヒールの高い靴は禁物。

顔を洗ったり、物を持ち上げたりするとき、特に注意が必要。
腰をかがめるのではなく、ひざを屈伸させて物を持ち上げる習慣をつけよう。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/11/2/127807/

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