2011年5月28日土曜日

米グーグルが「おサイフケータイ」 今夏開始へ

(日経 2011/5/27)

米グーグルは、基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した
スマートフォンを使った決済サービスを、今夏から米国で始める。

日本で普及している「おサイフケータイ」のグーグル版、
専用の読み取り機にかざして代金を支払ったり、
クーポンを受け取ったりできる。

OS別スマートフォンシェアで首位のグーグルの参入で、
米国でも携帯決済の利用が広がりそう。

新サービス「グーグル・ウォレット」は、米銀行大手シティバンク、
米クレジットカード大手マスターカード、米決済サービス大手
ファースト・データ、米通信大手スプリント・ネクステルと共同開発。

今夏から、ニューヨークとサンフランシスコでサービスをはじめ、
段階的に全米に広げていく。

米国以外での展開について、「まず欧州、次にアジアの順番で考えている」
(グーグルのコマース・決済担当、ステファニー・ティレニウス副社長)、
具体的な時期は明らかにしなかった。

利用するには、携帯決済の国際規格「NFC」に対応した
非接触ICチップを搭載したスマートフォンに、
自分のクレジットカード情報などを登録。

サービス開始時点で、利用可能なスマートフォンは、
グーグルが自社開発し、スプリントの通信回線を利用する
「ネクサスS 4G」(韓国サムスン電子製)のみ。
クレジットカードも、シティバンクが発行する特定のマスターカードに限られる。

記者会見では、グーグル・ウォレットが利用可能な小売店舗として、
米百貨店大手メーシーズや米玩具小売りチェーン大手トイザラス、
米サンドイッチチェーン大手サブウェイなど、約15社が紹介。

これらの店舗では、グーグルが先月オレゴン州で試験サービスを始めた
クーポン配信サービス「グーグル・オファーズ」の仕組みを利用し、
時間やエリア限定のクーポンも受け取れる。

グーグルのティレニウス副社長は、
「グーグル・ウォレットは、オープンなシステムであり、
他の銀行や携帯電話会社、端末メーカー、小売業者なども参加してもらいたい」
と呼びかけたが、端末や通信会社などに関して消費者の選択肢が広がるには、
ある程度時間がかかりそう。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959CE0E5E2E2918DE0E5E2E7E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2?n_cid=TW001

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