2011年6月3日金曜日

「復興市場」オープン 地元から〝テナント〟募集 被災地支援の理想的なサイト

(東海新報 6月1日)

人々の善意が、「被災者の暮らし再建」と「町の復興」
どちらにも生かされるように―。

立教大学の外部職員、山崎太朗さん(41)が、被災地の事業者から
支援物資を購入し、被災者へ届けることができる
ショッピングサイト「復興市場」(http://fukkoichiba.com/)を立ち上げた。

支援を受けられると同時に、地域経済を循環させることができるとして、
取り組みが広がることを願っている。

山崎さんは、妻・千佳さん(29)の両親が岩手出身であるという以外には
本県と無縁だが、震災を受け、岩手のために何かしなければという
思いにかられた。

ネットで、陸前高田市消防団高田分団がボランティア募集しているのを
見つけ、4月中旬に同市入り。
ゴールデンウイークまでの3週間を、同分団と共に過ごした。

同分団ではこれまでも、アマゾン・ジャパンの「ほしいものリスト」という
システムを使い、支援してほしい物資をオンライン公開。
第三者がその物品購入を行う→アマゾンが発送する―
という仕組みを活用、必要な物資を効率よく住民へ届けてきた。

「これだけ大量の物資、よその地域からではなく、
被災地でこそ買われるべきではないか」と考えた山崎さんは、
独自に「復興市場」の立ち上げを決めた。

最大の協力者は、千佳さん。
調べ物からウェブサイトの構築まで、ほぼすべてを担った。
現時点での配達先は、高田一中や同分団、サンビレッジ、
大船渡市末崎町の三十刈公民館、三陸町越喜来の南区公民館など数カ所。

配達は参加商店ごとに相談し、同分団員が届ける場合もあるが、
山崎さんは、「分団員も被災者で、自分たちの生活がある。
いずれは地元の方をアルバイトに雇いたい」

苦労するのは、商店主らとの交渉。
〝よそ者〟である山崎さんが、話を進めてもなかなかうまくいかないといい、
同分団員が仲介するなどして、同市の伊東文具店、ササキスポーツ、
高橋鋸刃物店、小島電化、大船渡市の三浦靴店などがテナント参加。

商品が調達できれば、店舗や在庫を持たなくても参加可能。
地元事業主の収入源確保のため、今後もテナント数を
増やしていきたいとし、地域への理解を呼びかけている。

同サイトから、事業主向けの資料もダウンロードできる。
問い合わせは、「お問い合わせフォーム」、メール(info@fukkoichiba.com)。

http://www.tohkaishimpo.com/

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