2008年4月30日水曜日

大船渡高、甲子園外壁にツタを植樹する事業に参加へ

(東海新報 4月27日)

改修された甲子園外壁に、全国の高校で育ったツタを植樹する
「ツタの里帰り事業」の参加校に、大船渡高校(川村正道校長)が選ばれた。
同校のツタから採取した挿し木が球場側に送られ、
久々となる同校球児の甲子園出場を待っている。

事業は、改修で伐採された甲子園外壁のツタを再生させるもの。
平成12年の第82回大会前に、高野連などが加盟校4170校に
苗木を配布して準備し、全国で順調に生育した233校が選ばれた。

同校では、配布された苗木を野球部室内練習場の南側外壁に植え、
現在は高さ五メートルほどまでに成長。
吉田亨監督は、「自分が前に赴任した学校では育たなかった。
這うための場所があり、雨が吹き付けやすいなど条件がよかったのでは」。

校門を入ってすぐの坂道右手にも、壁一面を覆い尽くすツタがある。
昭和59年の甲子園春夏連続出場を記念したツタ。
違う時期、違う場所に植えられた二種類ともぐんぐん育ち、
同校と甲子園のゆかりを感じさせる。

佐藤章貴主将は、「坂道のツタは、ダッシュなどの練習を見守ってくれる
気がして思い入れが強い。ツタだけ甲子園に行かせるわけにはいかないので、
今年こそは自分たちもぜひ出場したい」。

59年当時、主将だった吉田監督は
「甲子園のツタと聞いても、ピンと来ない生徒もいる。
ツタの里帰りが、生徒に刺激を与えるきっかけになってくれれば」。

同校のツタは現在冬枯れしているが、毎年夏から秋にかけて葉が再生し、
夏の甲子園が開催されるころには瑞々しい姿を見せてくれる。

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