2008年5月2日金曜日

船会社、減便を検討 大船渡の定期外貿コンテナ

(岩手日報 4月26日)

大船渡港と韓国・釜山港を結ぶ外貿コンテナ船の定期航路で、
韓国の船会社が現在週1便の定期運航の減便を検討。
原油高による燃料高騰の一方、大船渡港の貨物量が思うように伸びず、
当初見込みの3分の1程度にとどまっていることが要因。
市は、週1便の継続を要請。

釜山航路は、大船渡のほか日本国内の4港を経由し、
興亜海運(ソウル)が運航。

大船渡市と船会社の日本代理店三栄海運(東京)によると、
興亜海運は貨物量の少ない週の寄港は難しい、との方針を市に伝えている。
現時点で、来週初めに予定していた寄港は取りやめになる見通し。

大船渡港の昨年4月の航路開設から1年間の貨物量
(空コンテナを除いた実数)は、45回の寄港で1605TEU
(1TEU=約20トン積載コンテナ1個)。
年度後半の伸び悩みが顕著で、市が「当初目標」としていた
年間4700TEUを大きく下回った。

貨物の内訳は、輸出が62%、輸入が38%。
同港などで水揚げされた水産物を中心にした輸出は堅調だが、
当初見込んでいた県南部の製造業からの貨物確保が苦戦。

市は、これまで船会社に対して約2億円の補助金を投入。
市が掲げた目標は、企業への事前の需要調査を基にした数字だが、
見通しの甘さも指摘されそう。

紀室輝雄副市長は、「船会社の事情はあるだろうが、
利用者の利便を考えると週1便を何とか継続したい。
現在交渉中で、市としても貨物確保に全力を挙げたい」。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080426_7

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