2008年5月12日月曜日

盛岡誘致へ8市町村合意 16年の国体主会場

(岩手日報 5月9日)

2016年に本県開催が予定される国体の主会場選定に向け、
県の国体準備委員会(会長・達増知事)は具体的な作業に入る。

盛岡広域8市町村は、盛岡市へ誘致することに合意。
観光や商工、競技団体なども含めた組織を設立し、
官民挙げて誘致に乗り出す。

主会場は、県営運動公園(盛岡市)と北上総合運動公園(北上市)が
有力視され、北上市も誘致には前向き。
09年度末までに決定する方針。

盛岡市、八幡平市、雫石町、葛巻町、岩手町、滝沢村、紫波町、矢巾町の
首長は、「盛岡広域市町村長懇談会設立会議」で、
国体主会場の誘致について協議。

盛岡市、雫石町、滝沢村、矢巾町、紫波町は当初、県が構想する
新運動公園誘致に名乗りを上げていたが、財政難から既存施設を活用する
方針が示され、県営運動公園のある盛岡市への誘致でまとまった。

谷藤裕明盛岡市長は、「県営運動公園を全面改修する際、
JリーグやラグビーのW杯が開催できるような規模の施設となればいい」。
川村光朗矢巾町長は、「県の方針がある以上、盛岡広域圏として
一枚岩で盛岡への誘致を目指したい」。

一方、1999年の岩手インターハイの主会場だった北上市も誘致に前向き。
伊藤彬市長は、「まだ詳しい対応を決めていないが、
(北上総合運動公園やテニスコート)はいい施設なので、ぜひ活用してほしい」。

県の準備委は、今月末に総会を開き、これまでの準備経過を確認。
8月をめどに説明会を予定、主会場や競技別の開催希望を把握。

県営運動公園、北上総合運動公園とも主会場として
開閉会式や陸上競技を開催するには改修が必要。
県営運動公園の改修について、県は「国体主会場の選定を見極め判断したい」、
整備費17億円の08年度予算計上を見送った。

施設を所管する法貴敬県教育長は、
「県営運動公園の改修はまだ検討課題。
将来的な位置付けや費用の問題もあり、白紙の状態」。

国体主会場問題とは 県営運動公園は、現状の施設状況や規模だと、
2010年日本陸連の公認更新時に、地区予選レベルの第3種競技場へ格下げ。
国体開催には第1種公認が必要、大規模改修が不可欠。
北上総合運動公園は、第1種公認は更新済みだが、収容人数が2万2千人で
国体の開閉会式の基準には約8千人の収容増が必要。
同市は、仮設スタンドでの対応を想定。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080509_3

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