2008年5月12日月曜日

海フェスタ 5千台駐車へ“大作戦”シャトルバス試験運行

(東海新報 5月9日)

7月19日から9日間にわたり気仙三市町、釜石市、大槌町で
開催される全国規模の海の祭典「海フェスタ」に向け、
中心会場となる大船渡市では、大型船が寄港する茶屋前岸壁周辺で、
5千台の駐車場スペース確保に乗り出す。
公共用地をフル活用し、シャトルバスの社会実験も計画。
駐車場への誘導やトイレをはじめ衛生関係などへの対応も進めている。

海フェスタでは、21年ぶりに大型帆船『日本丸』が来港。
前回来港時には、20万人近い動員があり、茶屋前岸壁周辺は渋滞。
19日から5日間寄港、23日には客船『飛鳥2』と“共演”
連日多くの見物客が予想。

期間中は、いずれかの大型船舶が茶屋前、野々田両ふ頭に接岸。
24日から3日間は、例年数十万人の動員を誇り、
市民道中踊りや花火大会を予定している「三陸・大船渡夏まつり」も開催。

期間中、大船渡市内だけでも開催事業は約50に上る。
海フェスタ大船渡市実行委では、交通安全、渋滞対策などへの調整。
交通渋滞を緩和するため、約5千台の駐車場確保を図る。
イベントに合わせたこれほど大規模な駐車場確保は、過去に例がない。

予定しているのは、商工会議所脇の北部工業用地、浄化センター、
堀川グラウンド、盛川河川敷などの公用地を予定。
これらで4千台以上を確保、残りは民間事業所などに協力を要請。

駐車場は広範囲に及び、シャトルバス運行も社会実験として行う。
国土交通省から市と県が認証を受けた「みなと振興交付金」を生かし、
ふ頭周辺のにぎわい創出を図り、自家用車に頼らない交通手段確保に力を入れる。
盛駅から各駐車場を経由し、商工会議所、サン・アンドレス公園などを
巡回するルートを検討。

渋滞対策として、一般車両が商議所付近を目指す場合、
北側は大船渡警察署から木工団地を経由するルート、
南側は加茂神社から国道を右折して県道に入るルートに限り、円滑な通行。

交通指導員らは、各イベント近辺の交通要所に配置され、
各駐車場での誘導員確保も必要。
主会場、駐車場には仮設トイレ約50基を設け、多くのごみ排出も予想、
収集・清掃作業の徹底も求められる。

市海フェスタ開催推進室では、「市職員だけでは対応できず、
アルバイトらも動員して何百人規模の動員体制が数日続く」。
「駐車場スペースが空かないような、にぎわいを生む企画を進めなければ」と、
イベント内容の充実にも意欲。

http://www.tohkaishimpo.com/

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