2008年5月11日日曜日

朝の食事、やっぱり太りにくかった 大学調査で裏づけ

(朝日 2008年05月05日)

1日3度の食事でも、朝型の食生活の方が夜型より太りにくい。
こんな説を、神奈川県立保健福祉大学の中村丁次教授らが、
食事時間とエネルギー消費量の関係を調べて裏づけ。

調査では、たばこを吸わない女子大生18人に、
同じ食事(各約500キロカロリー)を午前7時、午後1時、午後7時にとる
「朝型」と、午後1時、午後7時、午前1時にとる「夜型」の2種類の
食生活を1日ずつ交互に体験。

中村教授らが注目したのは、食べ物をかんだり飲み込んだり、
胃や腸で消化吸収されたりする際に消費されるエネルギー(DIT)。
糖や脂肪が体内で燃焼する時、呼気中の酸素や二酸化炭素の
消費や排出の量が多くなる。

この仕組みを利用した呼気分析でDITの値を算出。
食事前から3時間の累積値で比べた。

時間別でみると、午前7時の食事での値が最も高く、
逆に低かったのは午前1時。
午後1時と午後7時の値は、「朝型」「夜型」も変わらなかった。
3食分の合計でみると、「朝型食生活」では体重1キロ当たり
平均0.905キロカロリー(体重50キロ換算=45.25キロカロリー)、
「夜型食生活」の0.595キロカロリー(同=29.75キロカロリー)を上回った。

「きちんと6時間おきに食事をとっても、深夜に食べると
1日のエネルギー消費量が低くなり、結局、太りやすい体になる」。

中村教授は、「朝のDITがなぜ高くなるかは不明だが、
内臓の働きを調整する自律神経が関係していると考えている」。

http://www.asahi.com/health/news/TKY200805050143.html

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