2008年5月13日火曜日

DNA鑑定より安く早く、「抗体」利用の個人特定技術開発

(CNN 5月3日)

米アイダホ国立研究所の研究者が、DNA鑑定よりも安価でより素早く
個人を特定できる、「抗体」を利用した技術を開発。
血液や唾液など、体液に含まれる抗体で個人の識別が可能なため、
より広い分野で活用できると期待。

化学工学者のビッキー・トンプソンさんは、
抗体はDNAと同様に、個人を識別できる指標になる。
抗体は、たんぱく質が主成分で、ウイルスに対抗したり、
体内環境の維持に重要な働き。

血液や唾液などの体液に含まれており、犯罪現場や2001年の
米同時多発テロ現場といった、多くの人々が犠牲となった場所での
個人識別が、より簡単になる。

同研究所では、この技術の利用をジョージア州の企業に認可。
2009年秋までに、警官や軍隊、病院などで抗体を使って
簡単に個人を識別できるキットの開発を目指す。

より簡単に持ち運べるキットが完成すれば、
犯罪現場で警官が個人を特定することなどが可能。
DNA鑑定は現在、1件あたり500(約5万2500円)―3000ドル
費用がかかるが、抗体を利用したキットは、より安くできる見込み。

難点としては、現在はまだ、抗体のデータベースが多くないこと。
これまで、抗体が個人識別の指標として使えると考えられず、
今後はデータベースの整備が必要。
専門家は、「多くの可能性を秘めた方法だ」として、
より簡単に、素早く個人識別できる点を評価。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200805030028.html

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