2008年10月28日火曜日

心臓マッサージに最適の曲は? ビージーズのディスコ懐メロ

(CNN 10月17日)

英人気グループ、ビージーズのヒット曲「ステイン・アライブ」が、
心臓蘇生法(CPR)における心臓マッサージを行う際に
最適なリズムだとする研究結果を、米イリノイ大学医学部の研究者が発表。
米心臓協会(AHA)は約2年前から、CPRの訓練にこの曲を使っている。

1977年のヒット映画「サタデー・ナイト・フィーバー」で使われた
「ステイン・アライブ」のリズムは、1分間に103拍。
AHAは心臓マッサージのリズムを、1分間に約100拍が最適。
実際にマッサージする人は、自分のリズムが適切かどうか不安になり、
1分間の回数が少なくなりがち。

イリノイ大学のデイビッド・マットロック博士は、学生や医師15人を対象に、
実験を実施。携帯音楽プレーヤーで「ステイン・アライブ」を聴きながら、
そのリズムに合わせてマネキンにCPRを実施する。
5週間後、音楽は聴かないが「ステイン・アライブ」のリズムを思い出しながら、
心臓マッサージを実施してもらった。

その結果、音楽を聴きながらの場合は1分間に平均109拍で、
5週間後の音楽を思い出しながらの実施では平均113拍でマッサージできた。

マットロック博士は、心臓蘇生のためには、1分間で100拍を下回るよりも、
より多い回数の方が効果が高いと指摘。
「ステイン・アライブ」が有効だと主張。

AHAの広報担当で、ペンシルベニア大学のビナイ・ナドカルニ博士も、
この曲の効果を実感しているひとり。
授業で心臓マッサージのリズムを取れない学生が、
「ステイン・アライブ」を聴きながら練習したところ、すぐに適切なリズムを修得。

イリノイ大学での実験に参加した医師マシュー・ギルバートさん(28)も、
実際のCPRで「ステイン・アライブ」が役立った。
「リズム感がないと言われて心配していた」うえに、
ディスコ音楽をあまり知らなかったが、
この曲のリズムで止まった心臓を蘇生させた。

ギルバートさんは、「クイーンの『Another One Bites the Dust』も、
心臓マッサージに有効なリズムだという噂を聞いたが、
(歌詞的に)あまり適切じゃないかな」

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200810170032.html

0 件のコメント: