(2009年8月25日 共同通信社)
国際宇宙ステーションや米スペースシャトルのように、
無重力に近い環境では、マウスの受精卵の成長が抑えられ、
出産率も大幅に低下することを、
理化学研究所と広島大のチームが突き止め、
25日付の米科学誌プロスワンに発表。
同じ哺乳類の人類も、宇宙空間で子孫をつくることが難しい可能性。
理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の
若山照彦チームリーダーは、「受精卵の成長に、
どの程度の重力が必要かを調べれば、月面基地などでの子づくりが
可能かどうかが分かるかもしれない」
チームは、実験容器を回転させることで、地上の千分の一という
微小重力環境をつくり出す特殊な装置を使い、
マウスの体外受精や出産に与える影響を調べた。
その結果、受精は正常に起きるが、受精卵が分裂を繰り返すうち、
胎盤側に集まる細胞数が通常より少なく、
成長速度が遅くなることが判明。
雌マウスの子宮に入れると、正常なマウスが生まれたが、
出産率は半分程に低下する。
過去に行われた宇宙実験では、魚類や両生類は正常に成長。
チームは、「哺乳類の特徴である胎盤の発育に、
重力が関係しているのかもしれない」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/25/106324/
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