(2009年8月17日 共同通信社)
人の血液からウイルスや細菌の感染阻止に優れた抗体を、
短期間で作製する新たな手法を、
富山大大学院医学薬学研究部の村口篤教授、岸裕幸准教授らが
開発、16日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表。
村口教授は、「副作用の少ない抗体医薬の分野で、
開発効率を飛躍的に高める技術につなげたい」
新しい手法は、これまで数カ月を要した抗体作製期間を、
1週間に短縮。
ウイルスや細菌と強く結び付き毒素を弱める力に優れた、
特定の抗体を選別できる。
抗体を作る細胞は、血液中にごくわずかしか含まれていないため、
検出が難しかったが、村口教授らは特殊なシリコン基板を用い、
わずか数時間で20-30種類の細胞を検出することに成功。
その中から、より優れた抗体を作る細胞を特定して、
遺伝子を取り出し、抗体を作製する方法を開発。
今回の手法で得られた抗体は微量だが、
薬剤として利用するには大量の抗体が必要。
臨床研究への応用には、低コストで増殖させる技術が課題。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/17/105819/
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