2010年2月21日日曜日

自殺者3年ぶり500人台 県内09年、雇用情勢悪化響く

(岩手日報 2月16日)

県警は、昨年の県内での自殺者数(暫定値)を発表。
自殺者数は、前年を23人上回る513人、3年ぶりに500人台。

「経済・生活問題」、「勤務問題」を原因・動機とする自殺者が
2割を超え、依然として雇用情勢の悪化が暗い影。

513人のうち、男性は360人(前年比18人増)、女性153人(同5人増)。
成年が503人で、全体の9割以上を占め、
未成年も9人(1人年齢不詳)。

年代別では、70歳代以上が116人で最多。
50歳代は、前年比19人増の115人。
60歳代は同17人増の92人、40歳代は同26人減の61人、
30歳代が同32人増の71人。

原因・動機別(複数の場合あり)では、「健康問題」193人、
「経済・生活問題」111人、「勤務問題」40人。
理由が特定できない「不詳」は、215人。

県内での自殺者数は、2003年の574人をピークに減少傾向、
08年から再び増加に転じている。

本県の傾向として、中高年の自殺者が多い。
県障がい保健福祉課によると、失業や生活苦、病気など
さまざまな要因が重なって、自殺に追い込まれるケースが多い。

県は、関係機関と連携を深め、予防対策を強化。
昨年7月、県精神保健福祉センター内に、
県自殺予防情報センターを設置。
相談支援や遺族のケア、研修会開催などに取り組んでいる。

同課の山田昭人主任主査は、
「自殺予防のため、官民一体となって取り組みたい。
各相談窓口の連携を深めて対応したい」
県警の発表は、県内で発生した自殺者数で、県人以外を含む。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100216_4

0 件のコメント: