2010年2月24日水曜日

NZへ「輸出」初の大会 岩手生まれのバイクレース

(岩手日報 2月22日)

八幡平市を起点に開催され、昨年33回を数えた
オフロードバイクのレース「出光イーハトーブトライアル」
コンセプトやルールを受け継ぐ、
「第1回ニュージーランド(NZ)・イーハトーブ・アドベンチャー
トライアル」が、NZ南島のネルソン市郊外で開かれた。

関係者は、岩手で培われたモータースポーツ文化の「輸出」を喜び、
日本とNZの交流の輪の広がりに期待。

NZの大会には、日本から出光イーハトーブトライアルの
大会会長の万沢安央さん(62)、実行団員4人がライダーとして、
2人がアシスタントとして参加。

NZと日本の約30人が、全長45キロコースでタスマン湾を見渡せる
広大な絶景を楽しみながら、コースに設けられた30カ所の岩場などの
セクションで腕を競った。

NZ大会開催のきっかけは、万沢会長と親交があった
スティーブン・オリバーさん(50)ら、トライアルのNZ王者を
多く輩出する一家の6人を、第30回記念大会に招待。

セクションをほぼ1カ所に集めたトライアル大会が多い中、
出光イーハトーブトライアルは、岩手の雄大な景色を見ながら
2日間で、八幡平市から普代村を往復、
途中に設けられた各セクションで操作技術を競う。

スティーブンさんらは、「今のトライアルは、難しいことに
真剣に挑戦しすぎ、楽しさや笑いを忘れている。
どろんこになり、楽しむような大会がいい」と、
旅しながら景色を楽しむトライアルの素晴らしさと、
合理的な独自の採点方法に共感し、NZでの開催を計画。

第32回大会に、開催ノウハウを知るため2人の息子が参加。
バイク操作で止まってもいい大会が多い中、
出光イーハトーブトライアルはスムーズに競技を進めるため、
ノーストップルールを適用するなど、独自の採点方法を採用。

万沢さんは、「岩手が生み、育てたモータースポーツの文化を
輸出できるのは素晴らしいこと。今後、縁をさらに深めたい」、
スティーブンさんは、「安央さんと私が懸けた橋を、
今後は多くのライダーに渡ってもらいたい」と期待。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100222_6

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