2011年5月18日水曜日

高規格道5年で全線開通 県が重点整備目標

(岩手日報 5月13日)

県は、東日本大震災で被災した沿岸部を縦横に走る
三陸縦貫自動車道と東北横断自動車道釜石秋田線などの
高規格幹線道路を、「復興道路」と位置付け、
3年以内の重点整備、5年以内の全線開通を目標とすることを固めた。

13日に開く、県東日本大震災津波復興委員会で公表する
復興ビジョンの主要な柱立ての中で、重点事業として盛り込む方針。

三陸縦貫道は、仙台市から宮古市の沿岸部を走る224km
(県内延長103km)。
被災した各市町村間を、虫食い状態でしか整備が進んでおらず、
本県の開通率は37%と、全線開通の見通しは立っていない。

東北横断道は、釜石市から秋田市に至る212km(同113km)、
本県部分の開通率は40%程度と、
全線開通の目標は示されていなかった。

今回の震災では、両道路は損傷がほとんどなく、
津波襲来時の避難道路やその後の緊急物資の輸送路として有効に機能。
地域住民の避難路としても利用されるなど、大きな効果を発揮した。

県は、復興には両道路など高規格道路のネットワーク化が
必要不可欠と判断。
復興ビジョンの中で、3年程度で取り組む「短期」の事業として、
両道路などの重点整備、「中・長期」の事業には全線開通を盛り込んだ。

事業実施には、地元負担に対する国の財政支援が必要なため、
早期の全線開通に向けて、国に対しても強力に要望する方針。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110513_2

***

三陸縦貫道は、もっと早く完成させるべきだった。
大船渡は、完成していたため、国道45号線が水没して
不通になってしまっても、縦貫道があったため孤立せずに済んだ。
一方、陸前高田は大船渡からの縦貫道が完成していなかったので、
物資や人材などの輸送を、細くてカーブの多い山道を
利用するしかなかった。
今も、この山道を利用する車で渋滞する。
道路の重要性を、もっともっと認識すべきだった。

0 件のコメント: