2008年5月22日木曜日

盛岡は「高コスト」 全国25中核市の市議会比較

(岩手日報 5月19日)

盛岡市は、同市議会(工藤由春議長)の定数や議員報酬などを
全国の中核市24市の市議会と比較。

同市は、市議1人当たりの市民の数が最も少ない一方、
市民1人当たりの議会費は3番目に高い。

市民と距離が近い「身近な議会」である半面、「高コスト議会」ともいえ、
定数削減をめぐる議論に一石を投じそう。
同市は、中核市に移行した4月、全国の中核市を対象に
議会制度に関する独自調査を実施。
中核市39市のうち、規模が異なる人口50万人以上の市を除く
27市にメールでアンケートを送り、24市から回答を得た。
盛岡市議会は定数42で、法定上限数46に対する削減率は8・7%の14位。
他市に比べて人口が少なく、市議1人当たりの市民数は7105人と最少。
1位の福山市は同1万2118人で、1・7倍の開き。
議員1人当たりの議会費は、約1580万円と3番目に低かったが、
市民1人当たりでは2217円で、和歌山市の同2328円、
久留米市の同2281円に次いで3番目に高い。
全国の中核市の中では、人口や予算規模に対する議会コストが
高いという現状が浮き彫りとなった。
盛岡市議会は、議会制度検討委(菊田隆委員長)で議員定数の検討を開始。
2010年度までに答申案をまとめる方針。
工藤議長は、「中核市となり、北東北の拠点都市を目指す盛岡の議会が
どう在るべきか、定数の削減を含めて議論を深めたい」。

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