2008年5月21日水曜日

スキー誘客、豪に照準 県、旅行博に職員派遣へ

(岩手日報 5月16日)

県は、本県へのスキー客が減少していることを受け、
南半球に位置する豪州に照準を合わせて本格的な誘客対策に乗り出す。

日本は、欧州などと比べ豪州に近く、渡航費用が安いことなどから
近年は、北海道などに長期滞在してスキーを楽しむ豪州人が急増。

県は、シドニーで開催されるスキー旅行博に職員を派遣、
県内のスキー場をPRしたり、現地旅行会社と意見交換して
新たな市場開拓を進める。

計画では、スキー旅行博に東北観光推進機構
(会長・幕田圭一東北経済連合会長)が東北地方の専用ブースを
出展することから、今回初めて商工労働観光部の職員1人を派遣、
パンフレットを配ったり、個別相談に応じる。

現地旅行会社やマスコミ関係者との観光セミナーも予定、
東北からは本県のほか、仙台市や安比高原スキー場を経営する
岩手ホテル&リゾートなど6団体・企業が参加。

本県へのスキー客入り込み数は、1992年の延べ372万人を
ピークに減少を続け、2007年は延べ116万人と低迷。
新たな市場開拓が求められている。

県が注目しているのは、
豪州から北海道ニセコ地方へのスキー客の急増。
北海道によると、豪州からニセコ周辺のスキー宿泊者数は
03年度の延べ2万3000人から、06年度は7万8000人に増えた。

背景には、▽欧州と比べ、近距離で渡航費用が安く治安がよい、
▽時差も1時間と少ない、▽雪質がよい。
北半球に位置する日本とは季節が逆という点も魅力で、
平均滞在日数も10―14日と長い。
近年は長野、新潟両県にも流れ始めている。

スキー旅行博に2人の職員を派遣する
岩手ホテル&リゾートの安藤茂副社長は、
豪州からのスキー客は、滞在日数の長さが一番の魅力。
誘客対策で先行する北海道や長野県に勝てるようなPRをしたい」。

県地域産業課の橋本良隆総括課長は、
「韓国からの誘客も一定の効果はあるが、
現状を見ればさらなる市場開拓が必要。
誘客に熱心な地元企業とタイアップして誘客を進めたい」。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080516_3

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