2008年5月23日金曜日

米政府、危惧種に指定 北極海開発は容認

(毎日 5月16日)

ケンプソーン米内務長官は、ホッキョクグマを絶滅危惧種に指定。
生息地である北極海の氷冠が減少していることが理由。
しかし、北極海周辺の天然資源開発は容認する意向で、
環境保護団体からは「名目だけの指定になりかねない」との批判。

今回の指定は、北極海の氷(9月時点)の減少を予測した
10モデルを根拠に行われた。
7モデルで、今世紀末までに97%が消滅するとの結果。
指定により、推定2万~2万5000頭が生息するホッキョクグマの狩猟や、
生息地を破壊する行為は禁止。

一方、北極海での天然資源開発について内務省は、
「現行法に基づき、環境的に健全な方法で行うことが可能」と結論付け、
容認する姿勢を明確に打ち出した。
ブッシュ大統領の方針に沿ったもの。

ホッキョクグマの絶滅危惧種指定は、07年に内務省魚類野生生物局が提案、
同長官は決断を延期。
環境保護団体の申し立てを受け、カリフォルニア州の連邦地裁は、
内務省に対し今月15日までに指定の可否を決定するよう命じた。

http://mainichi.jp/life/ecology/select/news/20080516ddm002030048000c.html

0 件のコメント: