(日経 2月26日)
インデックス・ホールディングス子会社で、
携帯電話向けサイト構築大手のインデックスが、
中国で電子商取引(EC)事業に乗り出す。
中国最大の小売りグループ、全国華聯商厦集団
(フォアレングループ、天津市)と包括提携し、共同で
電子ショッピングモールを始める計画。
今後の見通しを、渡辺和俊社長に聞いた。
——ネット通販の具体的な内容は?
「中国の富裕層向けの会員制ショッピングモールを開設。
インターネットのカタログから欲しい物を選び、
パソコンや携帯電話から注文できる仕組み。
富裕層には高齢者も多いため、専用の携帯電話を渡し、
必要な物があれば電話をしてもらうという、
コンシェルジュ型のサービスに」
「2月末、事業の準備会社として当社とフォアレングループ、
不動産開発大手の泛華建設集団(北京市)の3社で、
合弁会社を設立。
合弁会社から当社がシステム開発を受注し、サイト構築などに入る」
——どのような商品を扱うのか?
「輸入物のブランド品やオリンピック観戦ツアーのような
特殊な旅行商品、不動産や食品などを対象とした投資商品。
輸入販売会社や旅行会社など、様々な企業に出店してもらう形、
参加企業は当社が集める。
販売額は、3年後に5000億円」
「ポイントを活用し、フォアレンの実店舗との連動も進める。
通販で獲得したポイントを実店舗で使えるようにし、
現金や他社ポイントと交換したりできるようにする。
中国でも、ポイントはあるが、異なる会社間やサービス間での
ポイント交換はまだほとんどないのが実態。
当社の子会社は、日本でポイント交換事業を手がけ、
ノウハウを生かす」
——フォアレングループとは?
「中国全土の46都市に、56の大型百貨店を展開、
スーパーやホテル事業なども展開。
売上高は、約400億元(約5400億円)。
ネット通販は過去に手がけたようだが、今はしていない」
——他のネット通販との違いをどう出すのか?
「富裕層向けの会員制サービスとして始めるのが異なる点。
会員は、フォアレンがすでに抱える顧客に対し、募集をする計画。
フォアレンに一任、どのように会員を募るのか詳細は知らないが、
まず10万人の会員獲得を目指す。
ネット通販としてのブランドを確立し、3年後をメドに
一般向けの通販も始めたい」
——インデックスは、2000年代半ばから現地で待ち受け画面など
デジタルコンテンツの配信を手がけてきた。
なぜ今になって通販をやるのか?
「中国では、現地企業の買収などでコンテンツ配信に参入。
デジタル分野は、無断複製など不正使用の問題もあり難しい。
成長が見込めるのは、デジタルコンテンツより、物販だと判断」
http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int100225.html
0 件のコメント:
コメントを投稿