2010年3月8日月曜日

ロジカルシンキング(7)最適な解決策選ぶには〜ロジックツリーで洗い出し

(日経 2月16日)

問題の内容を分析して因果関係を構造化し、
解決すべき点が見えてきたら、いよいよ解決策を考える。

特定の解決策を決め打ちするのは、得策ではない。
幅広く複数のアイデアを出し、最も適切な選択肢を採用する、
というステップを踏むこと。

幅広くアイデアを出すといっても、先入観に縛られ、
なかなか思ったように浮かんでこない。
そんな時、「ロジックツリー」が有効。

ロジックツリーを使って考えると、それまで出てこなかったアイデアが
思い浮かぶ可能性が高まる。
まずは、「問題を解決するのに、どのようなやり方があるか」
という観点に立つ。

「業務計画が立てられない」という問題への解決策の糸口は、
「計画する能力をつける」、「職場内で計画を立てる仕組みを作る」に大別。

それぞれについて具体策を洗い出していけば、
幅広く解決策を挙げていくことができる。
解決策を選定するには、判断基準と制約条件を考慮。

よさそうなアイデアでも、自分の求める基準に合致しないものを
解決策として選ぶべきではない。
やる気を重視するなら、能力向上の手段の中でも、
やる気の出やすい方が魅力的。

制約条件にも注意。
予算の上限が決まっていれば、いくら魅力的でも、
予算オーバーのアイデアは捨てざるを得ない。
買い物のとき、いかに魅力的な商品でも、
高額すぎるものは買えないのと同じ。
判断基準や制約条件を考慮し、最適な解決策を選定。

解決策を選定するとき、「最もよい解決策」を1つだけ選ぶ手法は
望ましくない。
「全体として、効果的になるような解決策のパッケージを作る」
というスタンスを忘れてはいけない。

解決策が問題の一部の解消にしかつながらなかったり、
副作用の恐れがあったりしても、あきらめる必要はない。
他のアイデアと組み合わせて取り入れていけばよい。

必要になるのは、全体最適の視点。
全員が四番打者の野球チームが決して強いわけではないのと同じ、
インパクトの強い解決策を並べるのがよいわけではない。
解決策全体のバランスや相互補完性を考慮する姿勢が求められる。

問題解決において、心がけておきたいポイント。
考えられる問題や原因、解決策を幅広く洗い出し、
その中から最も重要なものや効果的なものを選ぶこと。

いくら段階を踏んだ問題解決をしても、
問題はこれだと決め打ちをしたり、思いついた解決策が
ベストだと決め込んだりすると、解決策を考えた意味がない。
まずは、問題点や解決策を幅広く洗い出すこと。

勢は柔軟な発想で問題をとらえ、よいアイデアを生み出すことに。
新たな情報や考え方があった場合、柔軟に他の選択肢に
目を向けることができる。

状況に柔軟に対応しながら、場当たり的でない問題解決を
進めていくため、ロジカルシンキングは欠かせない。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/bizskill/biz100216.html

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