2010年3月5日金曜日

楽しい図書館(6)「検索」充実 広がる関心

(読売 2月10日)

パソコンやデータベースの環境を整備し、豊富な蔵書を活用。

3クラスが同時に授業できる広々とした閲覧席で、
約40人の生徒がパソコンで蔵書を検索。
ほぼ1人1台ずつ使えるパソコン。
生徒の周りには、約14万冊もの本が整理されて並ぶ。

中央大学付属高校の図書館。
現代文の授業、2年生が「取材リポート」の作成に取り組んでいた。
博物館や美術館を訪ね、興味を持った作品を調べ、
2000字のリポートにする課題。

「書名にない言葉でも、キーワードで本を探せる。
これがうちの学校の大きな自慢」。
授業に先立ち、司書教諭の平野誠さん(48)がマイクで生徒に説明。
同校は、8000字以上の卒業論文があるなど、
リポートの課題が多い。
その生徒の学習に役立つよう、図書館を充実。

「格差社会」、「ニート」、「フリーター」……。
同校では、パソコンの検索システムに、図書館の職員が一冊一冊、
本の内容に関連するキーワードを追加で登録。
書名や著者名だけでなく、キーワードで検索できる。
文学作品より、調査研究に対応できるような本を集めてきたが、
それらの本を十分活用できるようにする。

文学作品を読まないわけではない。
学校が選んだ100冊を各自で購入、3年間で全員が読む
「課題図書」の制度。
課題図書は、年によって変わるが、例えば夏目漱石、芥川龍之介、
スタインベックといった古典の名作から、
村上春樹や宮部みゆきまでと幅広い。
テストに出題されるため、生徒は必ず100冊読むことに。

図書館のパソコンでは、蔵書だけでなく、百科事典・辞書、
新聞各社の過去記事の検索、インターネットへの接続ができ、
約20台のプリンターも備える充実ぶり。
学習に必要な環境が、すべてそろうように目指してきた。
生きる力を育むような場所になってくれれば」と平野教諭。

千葉県立印旛高校の図書館で、2年生の授業の一環として、
英語による「舌切りスズメ」の紙芝居が上演。
自ら英語で紙芝居を読んだ仲佐健治校長(56)は、
図書館は資料が豊富で、自分にあった本を選んで勉強できる。
授業後、英語の本を探しに来た生徒もおり、関心が広がったようだ」

近くの小学校から児童を招き、図書館を活用した授業を行う。
高校の図書館は、小学校よりも蔵書が多い。
昆虫の本を使い、高校教師が体の仕組みを説明して
標本を観察したり、児童がごみ問題の資料を探して調べ、
高校の教師に質問したり。
高校にない本は、公共図書館から借りて授業をした。

印旛高校は今春、移転して単位制高校に変わる。
学校司書の山中規子さん(58)は、
「図書館は学びが深まる場所。
その場所を、十分活用できる学校になれば」

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100210-OYT8T00272.htm

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