2010年7月2日金曜日

ツタンカーメン死因に異論 血液疾患とドイツ研究所

(2010年6月24日 共同通信社)

黄金のマスクで知られる約3300年前の古代エジプトの王、
ツタンカーメンの謎に包まれた死因について、
ドイツ研究者らが遺伝性の血液疾患で死亡した
可能性があると指摘、骨折とマラリア感染が重なり、
死亡したとの説をとるエジプト考古最高評議会などの
研究成果に異論を唱えた。

ベルンハルト・ノッホ熱帯医学研究所の研究チームが、
米医師会誌(JAMA)に寄稿、23日に公開。
同チームは、ツタンカーメンの脚の骨を詳しく調べ、
アフリカなどで多く見られる「鎌状赤血球症」を患っていた
可能性を指摘。
さらなる調査の必要性を主張、今後議論を呼ぶことになりそう。

考古最高評議会などは今年2月、19歳前後で死亡したとされる
ツタンカーメンのミイラのDNA鑑定やCTスキャンによる調査で、
脚の骨折やマラリア原虫のDNAなどを発見、
ツタンカーメンの父などを特定したと発表。

同ラジオなどによると、鎌状赤血球症は、赤血球が鎌状に変形、
貧血や血流の悪化、内臓の障害、感染症などにかかりやすくなる。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/6/24/122044/

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