2011年2月28日月曜日

最後のみなとまちづくり懇談会開催

(東海新報 2月25日)

大船渡市主催の「みなとまちづくり懇談会」。
岸壁にも近い大船渡駅周辺のにぎわい向上を目指し、
5年間にわたり、地域住民らが意見を交わしてきた。

新大船渡駅舎整備計画を確認したほか、
駅周辺を紹介する案内看板のデザインなどについて協議。

この懇談会は、「大船渡駅・大船渡港周辺のにぎわい再生と
環境にやさしいまちづくり」を目標とした、都市再生整備計画の一環、
平成18年度からスタート。

計画区域は、同駅を中心とし、市民文化会館・リアスホールや
大船渡魚市場を含む約248㌶。

事業総額は約40億円、このうち17億円が国からの交付金。
事業費は、リアスホールや加茂公園、笹崎公園などの整備、
現在建設が進む新大船渡魚市場、大船渡駅舎改築事業の
財源などとして活用。

水産や教育など、分野の枠に縛られずに予算を組める
「使い勝手の良さ」がある一方、国からは住民との合意形成を行う場を
求められ、懇談会の場で意見集約が行われてきた。

計画は、22年度までの5年間、懇談会も今回が最後。
市関係者や商工団体の関係者、大船渡青年会議所のメンバーら
約30人が出席。

これまでの協議内容を振り返った上で、市側から春以降建築工事に入る
新大船渡駅舎の整備計画が報告。

意見交換後は3グループに分かれ、駅前に設置する
観光案内板について協議。
テーブル上に駅舎の完成予定図や設置看板のモデル図などを並べ、
観光客らが活用しやすいデザインを話し合った。

事務局側が示したイメージ案では、
駅周辺と市全体の名所紹介をそれぞれまとめた
2種類の地図を並べたデザイン。

各グループとも、看板を独立して設置するのではなく、
駅舎の壁に直接はめ込む形を提案。

「駅全体がスッキリする」、「看板による陰が生まれず、
防犯にもつながる」といった意見。

季節に合わせて催事情報を更新できるような機能や、
携帯電話で情報を読み取ることができるQRコード掲示を望む声も。

市ではこうした意見をふまえて再度検討し、
23年度から整備に乗り出す。

新駅舎は、多目的ホールを持つ2階建て構造で、
線路をまたいで東西をつなぐ自由通路も整備。

これまでの懇談会でも、ホールや自由通路のあり方について
議論を交わしてきた。

仮駅舎設置、旧駅舎解体を経て、5月以降に建築工事が本格化し、
23年度内の完成を目指す。

財源は、22年度に予算化していた整備費を繰り越す予定、
JRに整備委託した事業費は約6億6000万円。
駅舎は、市所有の建物となるが、完成後は民間業者に
管理を委託する指定管理者制度導入を見込んでいる。

http://www.tohkaishimpo.com/

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