2011年3月1日火曜日

岩手・医療環境 満足感3.8ポイント減少 沿岸で低く、診療の県内格差反映

(2011年2月19日 毎日新聞社)

県内で医療を受ける環境について、
満足感を持っている人が45・9%、前回調査(08年度)より3・8ポイント減少、
県のまとめた医療と健康に関する県民意識調査で分かった。

沿岸地域で満足度が低く、地域医療の県内格差を反映した形。
調査は10年11月5日~12月3日、
20歳以上の男女計5000人を対象に実施。
有効回収率は、71・1%。

調査結果によると、地域医療の満足度で「満足」、「だいたい満足」と
答えた人は45・9%、半数に届かなかった。

保健医療圏別では、高度専門医療機関がある盛岡が66・5%と
最も満足度が高かった。
宮古は25・7%、釜石は最低の24・9%、
地域によって満足度に大きな差がみられた。

満足していない人に不満な点を聞いたところ、
「高度・専門的な医療が受けられない」が53・4%で最多。
「産科、小児科、眼科、耳鼻科などの必要な診療科がない」51・2%。

医師不足による診療科の休診が、
住民に不安を与えている実態。
医師不足の認知度では、前回比0・2ポイント減の94・6%が、
聞いたことがあると回答。

県が進めている県立病院などの大きな病院と診療所(開業医)の
役割分担について、「知っている」と答えた人は
同2・6ポイント増の50・1%。

県医療推進課の佐々木亨・地域医療推進担当課長は、
満足度が下がったことについて、「大きな変化とは見ていない。
医師不足が解消されていない実態が、数字に表れたのだろう」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/2/21/132606/

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