(毎日 7月30日)
脊髄から手足に延びる末梢神経を鮮明に撮影する装置を、
オランダ・ユトレヒト大の高原太郎准教授(画像診断学)と
東海大の研究チームが世界で初めて開発、
米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表。
全身撮影が可能で、撮影時間は5分程度。
末梢神経がかかわる病気の診断や治療に役立つ可能性がある。
チームは、末梢神経細胞内の水分子が、
中枢神経や他の細胞と異なる振る舞いをすることに着目。
MRI(磁気共鳴画像化装置)を改良、末梢神経の水分子だけに
反応する特殊な電磁波を当てることで、鮮明な画像化に成功。
現在、神経の撮影には超音波が利用され、
骨などが邪魔して死角ができるのを避けられなかった。
この手法は、死角がなく、直径2ミリ程度の細い神経も鮮明に写る。
高原准教授は、「臨床での利用には、画像の解像度を
さらに高める必要がある。
原因不明の神経痛の原因部位や神経断裂の場所を探したり、
神経が細くなっていく筋萎縮性側索硬化症(ALS)の進行状況の
把握に応用できる」
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/07/30/20090730dde041040066000c.html
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