(CNN 8月1日)
太陽光からの電力で動く「ソーラーボート」で、
世界を一周する計画に、スイス人エンジニアの率いるチームが挑戦。
太陽光発電のみで動く船としては世界最大、最速となる。
2010年の完成を目指し、建造が進んでいる。
「プラネット・ソーラー」と名付けられたこの船を考案した
エンジニアは、ラファエル・ドミヤン氏。
約11億円の資金を投じ、ドイツ北部キールで作業を進める。
「船が温室効果ガスを一切排出せず、高速で航行できることを証明したい」
船の全長は30メートル。
変換効率23%という高性能のソーラーパネルが表面を覆い、
面積は470平方メートル、テニスコート2面分。
最大時速約26キロと、大西洋を2週間で横断できるスピードを目指す。
ソーラーボートで長時間航行する際の最大の課題は、天候。
プラネット・ソーラーは、曇天が3日間続いても、
動力を充電でまかなうことができる。
フランス気象庁と提携し、航行中に気象情報を入手し、
予報に応じて航路を調整する。
プラネット・ソーラーは、11年春、欧州を回った後、
世界一周の旅に出る予定。
ドミヤン氏とともに、手こぎボートでの太平洋横断記録を持つ
フランス人冒険家、ジェラール・ダボビル氏がかじを取る。
航海の途中で寄港する数十カ所の都市では、
空気で膨らませる即席のパビリオンを設営し、
地球環境への理解を呼び掛ける啓蒙活動を行う計画。
ドミヤン氏は、「エネルギー資源の不足や気候変動により、
われわれは社会全体の見直しを迫られている。
この状況を、新たなチャンスと考えることもできる」
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200908010001.html
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