2009年8月4日火曜日

遠隔診療のキット開発 医師不足や医療格差に対応

(2009年7月28日 共同通信社)

医師不足や医療の地域格差に対応していくため、
東北大の吉沢誠教授(生体制御工学)のグループが、
情報通信技術(ICT)を使った遠隔診療を可能にするキット
「電子診療かばん」を開発。
厚生労働省の認可を待って、2011年度までの製品化を目指す。

キットには、超音波装置、血圧計、心電計などの医療機材と、
ビデオカメラ、パソコン、携帯電話などの通信機器が詰められ、
手軽に持ち運びできる。

看護師が、キットを持って患者宅を訪れ、医師と連絡を取りながら、
(1)心電図や血圧などを測定
(2)医療情報を携帯電話やパソコンで送信
(3)ビデオカメラなどを介して病院の医師が診療-という流れで、
医師が少ない地域などで多くの患者への対応が可能。

救急医療の際、救命士が測定したデータを医師に送ることで
的確で素早い診断を仰ぎ、災害地や高齢者施設、
学校などでの医療に活用できる。
診断に基づき、医薬品処方も実現したいとしている。

患者と接する看護師の行為が、医師法が禁じる
「医師以外の医業」に抵触しないと、
厚労省に認めてもらうことなどが課題。

吉沢教授は、「今後実験によって、キットを用いた遠隔診療の
有効性を証明していきたい」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/7/28/105013/

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