2010年6月24日木曜日

大学の実力 就業力(5)人生設計 入学直後から

(読売 6月17日)

「人生がフルマラソンならば、コース取りとペース配分を
前もって考えなければならない。
結婚というヒッチハイクもあるけれど、途中で車が壊れたり、
車から降ろされたりすることもある」

そんな例えを交えながら、自分で人生を設計していく大切さを説く
講師に、女子学生たちの真剣な視線が注がれた。

金城学院大学の全学必修科目「キャリア開発A」。
入学間もない1年生が女性の生き方について学び、
キャリア意識を高める。
授業を担当するのは、専任教員2人と非常勤講師6人。
講師は、1人を除き同大の卒業生。

OGがかかわることで、学生はお手本となるロールモデルを
思い描くことができる。
OGは、キャリア相談コーナーの嘱託職員を兼ね、
学生のキャリアカウンセリングにもあたる」
キャリア開発教育科目委員長の宗方比佐子教授(57)が、
OGを活用する狙いを説明。

授業を担当した鶴田美保子さん(46)は、
航空業界で22年間働いたキャリアを持つ。
「学生が、自分の人生を具体的にイメージできるよう、
自分が体験したことを意図的に話すよう心がけている」

金融業界から内々定を得た英語英米文化学科4年の
吉田奈々さん(21)は、「インターンシップで、志望業界とのミスマッチに
悩んでいたとき、相談コーナーのOGから
『あなたのコミュニケーション能力を生かせるのは、
エアラインだけじゃない』と励まされた。
同じ軌跡をたどった先輩のアドバイスで、視野が広がった」

目白大学は、いち早くキャリア教育に着目
2004年度から「キャリアデザイン」を必修科目にしてきた。

「単なる『就社支援』と抵抗する教員もいたが、キャリア教育は
人間形成の教育との認識が浸透してきた」
学務部長の安田和紘教授(69)。

心理カウンセリング学科4年の吉次まりさん(21)は、
「入学したばかりで、自己分析と言われてもピンとこなかったが、
社会に出た後のイメージが少しずつ見えてきた。
早くからキャリア教育に取り組んだのが、内々定につながった」

卒業後の人生が描ければ、大学で身につけるべき就業力と、
大学生活の過ごし方もおのずと見えてくる。
そこに、初年次からキャリア教育に取り組む意義がある。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20100617-OYT8T00270.htm

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