(2010年6月11日 共同通信社)
2031年には、がんの転移を抑える薬が使われ、
宇宙観光が可能となる-。
文部科学省科学技術政策研究所は、
今後約30年で国内に普及する科学技術の未来予測を発表。
予測は、医療や環境など12分野、832課題について実施。
技術が社会に普及するとみられる時期を、大学の教員や
企業の技術者ら約2900人へのアンケートを通して検討。
1971年から約5年おきの実施、今回が9回目。
医療関連では、さまざまな組織になる
人工多能性幹細胞(iPS細胞)での再生治療が32年に実用化、
33年、遺伝子情報などから患者ごとに薬の効果が予測可能、
内科治療での入院日数を半分にできる。
環境関連では、1回の充電で電気自動車が約500km走れる
高性能電池が25年、砂漠の緑化技術が29年、
化石燃料に頼らない航空機が38年、それぞれ普及。
神経の働きを検知し、人間の思考を表示できる技術が32年、
マグニチュード(M)6以上の地震の発生予知が37年、
高速増殖炉サイクル技術の普及が38年、
有人月面基地の登場が40年。
◆予測された主な技術と普及時期
2023 交通事故の防止や車両故障の予知が可能となる運転システム
25 1回の充電で電気自動車が約500キロ走れる高性能電池
27 人間の知覚能力を超えたロボットの自治体や警察への配備
29 砂漠の緑化技術
30 エネルギー変換効率60%以上の太陽電池
31 がんの転移を抑止する薬剤。
地球周回軌道の宇宙観光旅行
32 iPS細胞を使った再生治療
33 アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を完全に治す治療法
34 深海に分布するメタンハイドレートの経済的な生産技術
37 M6以上の地震の発生予知
38 高速増殖炉サイクル技術
40 永続的に利用できる有人月面基地
41~ 安全で、100万円以下で可能な宇宙旅行
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/6/11/121504/
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