2010年6月20日日曜日

「山岳ドクター」養成中、高山病治療など重点

(読売 6月14日)

中高年の登山ブームが続く中、高山病などにかかった登山客を
治療する医師を養成するための研修会が今春、スタート。

凍傷など登山中に起こる山岳特有の病気やけがを、
1年間かけて学び、合格者には「認定山岳医」として
お墨付きを与える仕組み。

主催する日本登山医学会によると、
約1か月半の夏山シーズンに開設される山岳診療所での
患者数は年々増加。

富士山の吉田口8合目にある救護所では、2004年に約350人だった
受診者が、09年約450人に増え、北アルプス槍ヶ岳でも、
毎年10~30人の割合で増えている。

標高が高く、空気も薄い環境での医療は、
研究が十分に進んでいない。

診療所での診察も、「山好きの医者が、個人的な経験に基づいて
やってきた」(増山茂理事)のが現状、ドイツやオーストリアなど
欧州の山岳医学の先進国からは立ち遅れている。

山岳ガイドや旅行会社から、よく指摘されるのが、
高山病特有の症状である体のむくみに関する治療の違い。

欧州では、脱水症状の悪化につながる利尿剤は使われていないが、
日本では数十年前の知識を基に、現在でも投与するケースがある。

研修会では、高山病に加え、凍傷や低体温症などの
最新の治療法を学ぶほか、遭難現場へ駆けつける登山技術として、
岩登りや沢登り、山岳スキーなどの実技もこなす。

今年度は、救急医や整形外科医ら約40人が参加。
計111時間に及ぶ研修を終えた来春、
「登って診られる山岳ドクター」が誕生する見込み。

http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20100614-OYT1T00881.htm

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