(2010年6月16日 読売新聞)
武田薬品工業の長谷川閑史社長は、
主力の医療用医薬品が、2010年前後に相次いで特許切れになる
問題について、研究開発力を強化し、海外展開を加速することで
克服できるとの見方を示した。
新薬候補を確保するため、数千億円規模の新たな企業買収も
積極化する方針だ。
--研究開発力は十分か?
「過去の成功体験を捨て、開発で何が問題だったか、すべて見直す。
自社開発にこだわらず、公平にみて優れていれば、
外部の研究成果も取り入れる。
10年度中に、藤沢市に新設する研究所では、
外国人研究者を増員し、開発に刺激を与えたい。
業績は減収減益になるが、年間3000億円の研究開発投資は続ける」
--収益を支える新薬や新薬候補の拡充策は?
「小規模な買収などに年150億円を充ててきたが、
今後3年間は毎年500億円を積み増す。
大型買収も大いにやるつもりで、手元資金5500億円のほか
必要なら借入金で手当てする。
最大のターゲットは、海外のバイオベンチャーだろう」
--海外事業の方針は?
「量的な成長は、海外に求めるしかない。
09年以降、海外拠点を一挙に14から26か国・地域にまで増やした。
今後3年で、インドとロシア、韓国、オーストラリアに進出したい。
11年には、世界3位の市場になると言われている中国も、
1~2年で体制強化のメドを付ける」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/6/16/121684/
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